感動コラム

Vol.26
10.07.20

孤独死時代を生きるには

〜何が人生の価値を決めるのか〜

誰にも看取られず、亡くなった後に発見されるという"孤独死"。

ここ数年、30~40代のひとり暮らしの女性が、"孤独死"を恐れて精神科へ相談に来るのが目につくようになったという。

そう述べているのは、精神科医の香山リカさん。『しがみつかない死に方 ―孤独死時代を豊かに生きるヒント』(角川書店)の著者だ。

孤独死と聞いてパッと思い浮かぶのは、タレントの飯島愛さんと女優の大原麗子さんのこと。生前の華やかな活躍ぶりと、誰にも気付かれずひっそりとこの世を去り、亡くなってしばらくたってから発見された――というギャップが、彼女たちの死をより孤独に、悲しく感じさせるのかもしれない。

孤独死は誰にでも起こりうることだ。しかし、シングルの人や高齢の単身生活者にとっては、もう少し切実なのだろう。とはいえ、"孤独死"を恐れて毎日を暮らすよりは、その可能性も考えつつ、今、できることや必要なものを考えてみてはどうだろうか。

 たとえば、ひとり暮らしの人のガスの利用状況を、離れて暮らす家族に知らせる「見守りサービス」がある。毎日使われていたガスが何日も使われていなければ、「倒れているかも」と考え、駆け付けることもできる。

 また、毎週のように会う友人やきょうだいがいると良いかもしれない。パソコンを使う人であれば、メールをまめに送る習慣をつけておくと、返信がない場合に「何かあったかも」と思ってもらえるだろう。 

たとえ、家族や友人が駆けつけてくれたのが息を引き取った後だったとしても、本人のため、そして発見者の衝撃を抑える意味でも、早期に気付いてもらうことは必要だ。

 さらに、普段から部屋が散乱していたり、見て欲しくないパソコンのデータなどがある人は、日頃から身辺整理をしておくか、遺品整理の会社に頼んでおくという手もある。

 そう考えると、孤独死という死に方についてあれこれ悩むよりも、「日頃の付き合い」や「いざという時の準備」に焦点を当てた方が良いのではないか。そして、人生の価値は最期で決まるのではなく、その人が「どう生きたか」に集約されるのではないかと思う。まずは、身辺整理、身辺整理......(笑)。

コラムニスト : 大八木智子

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