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葬儀Q&A

Qアイコン 戒名(法名)

「戒名(法名)」とは本来どういうものなのでしょうか。

(40歳女性)

Aアイコン 「戒名(法名)」は「死者につける名前」と理解されていることが多いですね。たしかに亡くなってからつけてもらうことが多いことは現実です。
しかし、本来仏教では「仏弟子」になるときに授ける名前のことです。
最初は出家したときに僧侶につけられる名前でした。 中世に、僧侶にする儀式を模して在家(一般の信者)に対する葬儀法が形作られたため、死者に対し剃髪し、戒を授け、仏弟子になった徴として戒名を授けるようになりました。
今のように院号、居士、大姉など位の高い戒名を皆がお金を競って求めるようになったのは戦後の高度経済成長以降の悪弊。昔は○○信女(信士)と4字が普通。本来の戒名(法名)は○○の2字だけ。院号、道号、位号などはいわゆる修飾語で、お寺に対する貢献度や信心の深さを僧侶が判断してつけたもので、けっして売買の対象ではありません。
したがって「戒名(法名)料」というのはなく、あるのは「戒名を授与されたことへのお礼」の気持ちを「お布施」の形で表すこと。ですから金額は任意が原則。それぞれの信仰、立場において決めるもの。わからないときは僧侶に率直にたずねてみるのも一つの方法です。
戒名はあくまで仏教に帰依し、仏教徒になる徴。キリスト教、神道など他の宗教ではありませんし、無宗教なら関係ありません。
なお、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と言います。本名である俗名での仏式葬も可能ですが、菩提寺への納骨では戒名が必要となることもあります。
最近では、生前に法名を授かる帰敬式(おかみそり。浄土真宗)生前に戒名を授かる(授戒会)も開かれているお寺が少なくありません。

Qアイコン 会葬礼状の句読点

私は自分の葬式の会葬礼状を作っておきたいと思っています。友人の葬儀に行く度に、出来合いの無味乾燥な文に辟易しているからです。ところで葬儀に出席した折りの会葬礼状を見てみると「、」「。」がついていません。葬儀の会葬礼状には句読点はつけないという決まりでもあるのでしょうか。

(74歳男性)

Aアイコン 会葬礼状もそうですが、死亡広告を見ても文中の句読点がない文章が多く見られます。これらを見ていると、「葬儀で使用する文章には句読点はつけない」という約束事があるかのように思えます。しかし、企業での役員変更通知などの挨拶文には句読点がついていません。
元来、日本語の文章には句読点はなく、活字で印刷されるようになってから、読みやすくするためにつけられるようになったものです。したがって筆で書かれる場合には空間をつくるなどして句読点はつけないのが一般的でした。

死亡広告も会葬礼状も、畏まって筆で文章を書いた名残りを留めています。しかし、筆で書いたものを印刷するならともかく活字で印刷するのですから、葬儀における文章でも句読点をつけたほうが読み手に親切なことは言うまでもありません。
会葬礼状に使われる言葉にしても「拝謁」とか丁寧ではあるが日常あまり目にしない難しい語が並んでいます。若い人だけでなく、多くの人に正確な意味が伝わりにくいものとなっています。
葬儀というと厳粛で畏まらなくてはならないという心理が働いて、文章や言葉遣いが保守的になる傾向にあるように思います。
私個人の感想から言うならば、読み手に対する心遣いとして、言葉は平易に、文章には句読点をつけ、読みやすく改善する必要があると思っています。
ご自分で会葬礼状を用意されるならば、受け取る若い世代の人にあなたの想いが伝わるように、易しく、かつ、率直な文章を(句読点をつけて)ご用意されるとよいと思います。

Qアイコン 分骨したいのですが

実家の母が同居していた兄嫁と折り合いが悪いために、私たち一家と同居して10年になります。母は死後、父の墓だけでなく私たち一家の墓にも分骨して入れて、ずーっと私にも守ってほしいと言っています。夫も兄もかまわないと言ってくれています。ところが、この間その話を友人にしたところ分骨すると魂が分裂してよくないことが起こると言われてしまいました。そんなことがあるのでしょうか。

(48歳女性)

Aアイコン 分骨すると悪いことが起こると言われることがありますが、全て根拠のないことです。その証拠に、昔から高野山などの本山に喉仏部分の骨をその他の部分の骨は自分の家の墓に分骨するという慣習がありますが、それによって不幸が起こったという話は聞きません。
葬儀には「○○すると縁起が悪い」という類の話が多く聞かれますが、いずれも根拠のないものです。要はその人の心のもちようです。

たとえば、あなたが義姉に張り合うことだけを目的にして分骨を主張するなら分骨しないほうがいいでしょうし、あなたも身近なところでお母様をお守りしたいと純粋に思っているなら分骨もいいでしょう。
なお、分骨する際には、火葬に先立って分骨容器を用意し、火葬場で分骨用に「火葬証明書」を発行してもらいましょう。本骨には火葬済の証印が押された火葬許可証がありますが、分骨も納骨の際に証明書の提出が求められるからです。